AWARDS受賞歴「緑道と木窓」

イチエ建匠が手がけた「緑道と木窓」が、Asia Design Prize 2025の建築部門にて入賞いたしました。

Asia Design Prizeは、韓国のデザインメディア「DESIGNSORI」によって2016年に設立された、アジアを代表する国際的なデザイン賞です。製品デザイン、建築・インテリア、視覚デザイン、サービスデザインなど、多岐にわたる分野で優れた作品を表彰し、デザインの価値を広く発信することを目的としています。

審査は、アジアを中心に世界各国のデザイン専門家によって行われ、審美性、希少価値、実用性の3つの基準に基づいて評価されます。毎年、世界中から多数の応募が寄せられ、選ばれた作品が入賞します。

2025年度は、世界22カ国から1,879件の応募があり、42名の審査員による厳正な審査の結果、約16%にあたる304作品が受賞しました。​

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審査員からのコメント


この住宅は、洗練されたデザインの中に温かみとプライバシーを優雅に調和させた点が高く評価されました。エントランスポーチからホールへと続くタイル張りの壁が、空間に一体感をもたらし、自然で心地よい動線を形成しています。また、最小限の窓でありながら、計算された照明配置によって明るく開放的な雰囲気を生み出している点も印象的でした。
素材、光、空間構成が緻密に計算され、それぞれが調和しながら快適さと洗練されたデザイン性を高めています。居住者に穏やかで心地よい暮らしを提供する、優れたデザインだと感じました。

The house’s refined simplicity has been highly praised for its elegant balance of warmth and privacy. The tiled wall, extending from the entrance porch to the hall, creates a seamless and inviting flow, while carefully placed lighting ensures a bright, open atmosphere despite minimal windows. This thoughtfully designed interplay of materials, light, and spatial composition enhances both comfort and sophistication, offering residents a harmonious living experience.

物件コンセプト


この白を基調としたシンプルで洗練されたデザインの住宅の外観は、 無駄を省いたミニマルな北欧風の美しさが特徴的です。
周囲の自然や街並みに調和しながらも独自の存在感を放っています。 玄関アプローチから玄関ホールまで続くタイルの壁が上品で温かな雰囲気を演出し屋内へと自然に導く動線が心地よさを生み出し、家族や来客を温かく迎え入れます。
窓の数はあえて控えめにし、プライバシーを重視しつつも、採光に工夫を凝らして室内は常に明るさと開放感を感じられる設計になっています。 リビングには柔らかな光が差し込み、 季節に関係なく家全体に温もりを感じられる空間に仕上げられています。
居心地良さを生み出し、 静かな安らぎと洗練された上質感を併せ持つ邸宅です。

The house has a simple and sophisticated design based around white, and the elegant and warm feel of the tiled wall that runs from the entrance porch to the entrance hall provides a warm and natural flow line that welcomes family and visitors. The number of windows has been deliberately kept to a minimum to ensure privacy, while the ingenious lighting design ensures that the interior always feels bright and open. The warmth of the space and the refined quality of the house create a sense of comfort for the occupants.

AWARDS CEREMONY授賞式の様子

写真家 野上仙一郎氏(左)とイチエ建匠代表取締役 松尾智佳子(右)

2025年3月26日に韓国・ソウルの5つ星ホテル、フォーシーズンズホテルにて授賞式が行われました。格式ある空間の中、各国の受賞者とともに特別なひとときを過ごしました。

洗練された会場では、フレンチのコース料理が振る舞われ、その繊細な味わいに感動。上質な食材を活かした一皿一皿には、細やかな技術と美意識が込められており、ものづくりへのこだわりという点で共通するものを感じました。優れたデザインを称える場にふさわしい、贅沢な時間となりました。

世界各国から集まった受賞者との交流を通じ、言語が異なっていても、デザインに込めた想いやこだわりは作品を通じて自然と伝わるものだと実感。互いの作品を称え合うことで、国や文化を超えた交流が生まれ、デザインの持つ力を改めて感じる機会となりました。

審査員 Youngha Park氏(左)

授賞式の様子

壇上で一人ずつ表彰を受ける形式だったため、緊張感とともに受賞の実感が湧き上がりました。関係者の支えがあったからこそ、この貴重な機会を得られたのだと、改めて深い感謝の気持ちが込み上げました。
また、各国の建築やデザインの考え方に触れ、日本にはない発想や技術、空間の活かし方など、多くの刺激を受けました。特に、デザイン性や設計の工夫、コンセプトの独創性など学ぶべき点が多く、新たな視点を得られたことは大きな収穫です。

この受賞を励みに、今後もより良い建築美を追求し、住まう人の心に響く空間を生み出していく決意を新たにしました。今回の経験を糧にし、より一層精進してまいります。

受賞者の皆様と記念撮影

アジアデザイン賞創設者 Doyoung Kim氏(左)

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