AWARDS受賞歴「懐かしき中の新しき家」

イチエ建匠が手がけた「懐かしき中の新しき家」が、
A’ Design Award and Competition 2025にて
Spatial Design Category (空間デザイン賞) を受賞いたしました。

A’ Design Award 空間デザイン賞 受賞のご報告

このたび、当社が手がけた住宅作品「懐かしき中の新しき家」が、世界的なデザイン賞である A’ Design Award & Competition 2025 において、Spatial Design Category(空間デザイン賞)を受賞いたしました。

本賞は、イタリア・コモにて毎年開催される国際的なデザインコンペティションであり、建築・プロダクト・グラフィックなど多岐にわたるカテゴリーの中から、
社会に新たな価値や提案をもたらす優れたデザインに贈られるものです。

受賞式は2025年7月17日、歴史あるオペラ劇場 Teatro Sociale(テアトロ・ソシアーレ) にて開催され、世界中から選ばれたデザイナーたちとともにこの場に立てたことは、私たちにとってかけがえのない経験となりました。

A’ Design Award & Competition 公式サイト:https://competition.adesignaward.com/

物件コンセプト


季節の移ろいとともに表情を変える風景を愉しみながら、日々の暮らしにそっと寄り添う——
そんな住まいのあり方を見つめ直し、イチエ建匠が新たに提案する平屋住宅のかたちが、この「懐かしき中の新しき家」です。
屋根の勾配を活かした開放的な勾配天井のリビングには、外の光や風を取り込む豊かな空間が広がります。段差のないフラットフロアは将来を見据えた安心の設計。日々の家事効率を高める回遊動線、集中とくつろぎを両立させた掘りごたつ付きの和室は、書斎や客間としても多用途に活用できます。
全体を包むのは、どこか懐かしさを感じさせる方形屋根のたたずまい。
現代の暮らしやすさと、心に残る美しい風景との共存をかたちにした、「懐かしくて、新しい」平屋の家がここに誕生しました。

This home invites residents to enjoy the ever-changing scenery of the seasons, while gently embracing the rhythms of daily life.
It represents Ichie Kensho’s redefinition of what a one-story residence can be—rooted in tradition, yet designed for today.
The living room features a spacious sloped ceiling that follows the natural pitch of the roof, welcoming in light and wind to create a warm and open atmosphere.
The flat floor plan ensures barrier-free comfort for all generations.
A thoughtfully designed circulation layout improves the efficiency of everyday tasks, while the Japanese-style room with a built-in sunken kotatsu table offers both relaxation and concentration—making it ideal as a study or guest room.
At the heart of the home is its distinctive square hip roof, evoking a quiet sense of nostalgia.
This residence embodies a harmonious coexistence of timeless beauty and modern comfort—a new take on the classic Japanese one-story house.

AWARDS CEREMONY授賞式の様子

授賞式の様子

イタリア・コモで感じた、空間と時間の豊かさ

今回の受賞式は、初めて訪れるイタリア・コモの地で開催されました。
コモは湖と山に囲まれた、絵画のように美しい街。その街並みや建築物ひとつひとつに、長い時間をかけて積み重ねられてきた歴史と文化が息づいており、どこを歩いても豊かな空気感が漂っていました。
とりわけ会場となった Teatro Sociale(テアトロ・ソシアーレ) は、1800年代から続く歴史あるオペラ劇場。
重厚な天井画、煌めくシャンデリア、そして荘厳な赤い客席——そのすべてが芸術作品のようで、
まさに「空間自体が語りかけてくる」ような場所でした。

このような特別な空間に、「懐かしき中の新しき家」が展示され、世界中の来場者とともにその価値を共有できたことは、私たちにとって大きな誇りであり、忘れがたい時間となりました。

Teatro Sociale(テアトロ・ソシアーレ)

写真家 野上仙一郎氏(左)とイチエ建匠代表取締役社長 松尾智佳子(右)

受賞の喜びを分かち合い、記念としてサインをする、イチエ建匠代表取締役社長 松尾智佳子

デザインを通して交わる世界と、次への原動力

会場には多くの国と地域から選ばれたデザイナーたちが集い、それぞれの作品が披露されていました。直接言葉を交わす中で、異なる文化や背景から生まれたアイデアや表現方法に触れ、大いに刺激を受けました。

展示やプレゼンテーションを通じて感じたのは、デザインが単なる造形にとどまらず、「人と人をつなぐ共通言語」であるということ。
特に、審査員の言葉——「デザインは世界をより良くできる」というメッセージは、私たちの胸に深く刻まれました。
華やかな舞台の裏には、緊張感と厳格な審査があり、これまで積み重ねてきた努力がようやく形になったという実感もありました。

この経験は、単なる受賞という結果にとどまらず、これからの設計活動に向けた大きなモチベーションとなり、次なる挑戦への確かな一歩となりました。

壇上での主催者挨拶

歓声に笑顔で応える

受賞者の皆様と一緒に

今回の受賞は、建主様との対話を通じて生まれた住まいが、国境を越えて評価されたことを意味するものであり、私たちにとって大きな喜びです。
これからもお客様との出会いを大切にし、感謝の気持ちを忘れず、より一層精進してまいります。

今後とも、イチエ建匠をどうぞよろしくお願いいたします。

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